材料費1,000円未満!100均の素材で出来るスチームパンクなファッションハーネスの作り方
以前にもご紹介しました、スチームパンクなコーディネートに使えるファッションハーネス。自分が裁縫が苦手だということもあって、今見ると突貫工事すぎだろ!!と突っ込まざるを得ないひどい作りのものでした…。思えばあれから3年も経ってるんですね。
そんな拙作でもみなさんに参考にしていただいているようで、お恥ずかしい限りです。ありがとうございます。
そこで今回は前作のように適当な作りではなく、もうちょっと真面目に作ってみよう、と一念発起しました。
出来上がり
出来上がりはこんな感じです。シンプルでカジュアルに着けられるハーネスが出来ました◎
以前のものと比べるとこちらの方がデザイン性も高いのでコーディネートに幅広く使えそうな気がしますね。
材料
材料費は計1,000円未満。
金古美のベルト金具は以前作ったハーネスの金具を再利用したものです。扱いが雑だったこともあって、すでにボロボロになっていたため金具以外は廃棄処分に。
新たに購入して作る場合は、何かに使えるかもしれないのでベルト部分も取っておいてもいいかもしれません。もったいないですしね。
真鍮リングは革屋さんや手芸屋さんでも購入出来ますが、今回は古着屋さんで500円ぐらいで買ったリングベルトの一部を外して使っています。
※セリアに同じぐらいの大きさで金古美のダブルリングキーホルダーがありました。それを利用するのもいいと思います。
作り方
目打ちで下穴を付ける
元々縫ってあった穴を利用して、上から目打ちなどで折り返した下の部分を縫うために穴を開けます。一番上の段の縫い目から目打ちを通し、軽く突いておきます。
※この後しっかり穴を開けるので、印を付ける程度で大丈夫◎ベルトを縫う
まず金具と一緒に外した輪を元に戻し、一本取りで下段から縫っていきます。端は3回ほどまつり縫いをし、波縫いを往復させて裏で玉留めにします。次に上段を縫っていきます。ベルトが3枚重ねになるため分厚くて針が通りにくいことがあります。そんな時は目打ちで再度穴を通して広げましょう。※それでも通りにくい時は硬いもので押すと通すことができます。
※無理に通そうとすると針が折れて弾け飛ぶことがあります。無理はしないようにしましょう。
アンダー用ベルトの長さ調整をする
さて3本目のベルトの出番です。出来上がりの画像にあるようにアンダーバストに来るベルトの長さを調整します。
Sサイズのベルトであればもしかすると調整せずに済むかもしれませんが、買ってきたのがLサイズのベルト3本でしたので切る必要がありました。
位置が決まったら余分な長さ分、ベルト金具の方をカット。
※間違って穴の開いている方をカットすると、本革と違って端処理ができず、切りっぱなしになってしまいます!
※金具部分の折り返しも長さに入れる事を忘れないようにしましょう。
ベルト金具用の穴をなぞる
ベルト金具を外す手順と同様にリッパーで糸を取り除いたら、切った部分の端に合わせて縫うための下穴と、金具が通っていただ円形の穴を上から目打ちでなぞり、印をつけます。だ円形の穴は3mmの穴を2つ開け、それをつなげるだけなのですが、穴を開けるのに革ポンチだとハンマーを使うので集合住宅では騒音になりかねません。そこで役立つのがベルト穴あけ機、もしくはクラフトパンチなどの名称で売られている文明の利器。
ペンチのように握るだけで革に穴が開けられます。便利!秋葉原で999円でした。
※無い場合は100円均一でも売られている、3mmの革ポンチとハンマーと打ち台で大丈夫です。先ほどなぞった印に合わせて2か所、穴を開けます。2か所の穴を点と点をつなげるように定規をあてて、カッターなどで切り抜きます。
※細かい作業なのでデザインナイフが扱いやすいと思います。
この後はベルトループを作った手順と同様に、金具を付け直して端をまつり縫いし、波縫いを往復してアンダーベルトの完成です。
ショルダーベルトを取り付ける
★真鍮リングが無い場合
真鍮リングがない場合は、ベルトの長さを調整したうえでこのように端をループ状に縫い付けてください。そのまま前に持っていけば背面の真鍮リングなしでハーネスが完成します。真鍮リングがない場合の背面デザイン。★真鍮リングがある場合
端を先のベルトループを作った時同様に、ベルトを挟んで5mmほど余裕を持たせ、縫い穴を開けてループを縫います。そしてリングが自分の背中のちょうど良い位置に来るように(ここはお好みで)アンダーベルトにループを実際に通してみて長さを調整し、切ります。
※写真の印は真鍮リングを挟んでループにする部分の縫い代です。上の短いベルトに真鍮リングを挟んで縫い穴を開けてから縫い、肩用に長さを調整したベルト2本も同様に真鍮リングを挟んで縫います。
参考にしたものの、向かなかったデザイン
一度試してみたものの向かなかったデザインを紹介します。こちらは私のお気に入りのタンクトップなのですが、「こんな感じの背面だったらなー」と、本当は最初このような背面下2本、上2本のデザインにするつもりでした。
結論から言うとこのデザインは布向きです。伸縮性のない分厚い合皮では同じ縫い方でもこのようにはなりません。現に上の写真でもリング部分に布が寄っているのが分かると思います。
斜めに縫いとめることができたら、このデザインも可能かもしれませんが、今回はこのデザインは断念しました。
もし背面を2本のデザインにする場合はアンダーベルトを通さずに前で留めるなどの方法がいいかもしれません。