フリーゲーム「OFF(オフ)」日本語版をプレイしてみた
スチームパンクとは全然関係のない話ですが、今日は久しぶりにゲームの話でも。
前々から気になっていた、MOTHERインスパイアなツクール製の海外フリーゲーム「OFF(オフ)」をこの土日でプレイし始めました。元はフランス語で作られているとのことで日本語版があっても「どうせWindowsしかないだろう…」と思っていたところ、Mac版があるというので飛び上がって喜び、早速インストール。
操作方法は至ってシンプルで、方向キーと決定ボタン(スペースもしくはEnter)で進めて行くいわゆるJRPG─コマンドバトル式のRPGです。
オープニングで書かれている通り音を消してプレイするのは「愚の骨頂」だとのことなので気の抜けたバトルテーマとヒーリングミュージックのようなフィールド音楽を楽しんでください。(個人の感想です)
※操作方法について書かれたページが無かったのでチュートリアルがあるまで「戻る」コマンドがEscapeキーだということに気づかなかった。
プレイヤーの名前を間違って入力してしまった際にはぜひ活用してほしい。
一緒にプレイ画面を見ているにも関わらず、自身でプレイしていないゲームとなると直前のプレイ内容を忘れてしまううっかりさんなへだちくん(夫です)のために、Facebookで昨日からプレイメモをつけているんですが、中々この「OFF(オフ)」というゲーム、プレイ情報はおろか考察記事も少ないので折角だから公開してみよう、と思った次第。
名前が名前なだけにもしかすると私の検索方法が甘いだけで、思ったよりもたくさんプレイ記録つけられてるのかもですが…。
気になった方はこちらからダウンロード出来ますよ。
- Windows版 - OFF日本語版 | OFF日本語化計画(OFF Japanese Translation)
- Mac版 - OFF by Mortis Ghost 日本語版 for Mac - mattintosh note
以下、考察に重要そうだと思った部分を箇条書きにしています。
若干ネタバレしているものの実際にプレイしてみない限り、雰囲気を楽しむことは出来ないと思うので、興味のある方はご一読ください。
20015/04/11 プレイメモその1 (Zone2図書館ヤフェト戦まで)
◆Zone0
・ジャッジ(猫)によるとここは生命が存在し得ない虚無
・ジャッジはバッター(プレイヤーキャラクター)を操り人形という
・バッターは世界を浄化するという崇高な任務を持つ者
・ジャッジ曰くバッターは血と肉で出来た妄想ではない存在
→バトルチュートリアルでジャッジをオートで致命傷を与えると、ゲームオーバー
→クリア後ザッカリー(よろず屋)によるとパブロがこの辺りで最近いなくなった
→ジャッジがチュートリアル後にそこで「バリバリモグモグ」食ってたものは…?
→そもそもパブロって誰??
◆Zone1 (製造している物は全て4つのエレメントのうち最初のエレメント)
・バッターが「宗教関係の人」と言われ、亡霊退治を任される
・アドオン(バッターと共に戦う空中に浮いた輪っかのようなもの)は亡霊とは違った何かに見える
・ジャッジはアドオンに触れられない
・クイーン直属の監督官、デーダンが治める
◇エルセン…最初に訪れる事の出来る電車の駅
◇ダミアン…煙(鉱山のメタルの中から取り出す、空気、瓶詰めにしてクイーンへ送る)、鉱山
◇ペンテル…メタル(家畜を半分にして取り出す、建物や土地)、畜舎
◇シャチハタ…プラスチック(海、湖、オブジェクト、郵便物との対価)、受付と承認、デーダンのオフィス
◇アルマ…肉(家畜のメタル以外の部分、食料、溢れ出る肉を瓶詰めにして他のゾーンへ送る)、デーダンの自宅
→浄化後住人、家畜消失。亡霊が全て"1"と書かれた人型になる(住人では??)
→浄化後プラスチックを想起させる何か(グランド・フィナーレ)をゲット
◆Zone2
・ビスマルクという土地。図書館、住宅街、遊園地、ショッピングセンターから成り立つ
・遊園地は橋が無く、住宅街へはドレスコードで入れない
・図書館上層部、ショッピングセンターには亡霊が出現している
・図書館の本(世界の成り立ち、ゾーン3のガーディアンは「イーノック」、クイーンが世界を破壊しようとしている??)
・ヤフェト(猫)が自分がビスマルクの創立者だと名乗る、亡霊を操ることが出来る、復讐のために何かしようとしている??
・ヤフェト曰くバッターは"スポーツパジャマ"
・ヤフェトはバトル中、亡霊を呼べなかった
・ヤフェト戦後にアドオン(オメガ)出現
・ヤフェト戦後も図書館5階以上へは上がれない
図書館の破れた本4冊のページ
4階にある破れた4つの本はそのままではそれぞれ違った文字のかすれ方をしていて読む事ができない。
そこでスクリーンショットを撮ってPhotoshopで乗算して読めるかどうか試してみた。
結果、読む事が出来た。
そのまま4つのページを文字を合わせて乗算してみた結果。
さらに読みやすくモノクロに加工してみた。
これは"虚無"に浮かぶ小島であるゾーンと、
それを統治するためにクイーンから命を受けた、
三人のガーディアンの物語です。
第一のガーディアン、デーダンは、怒りに満たされていました。
鋼鉄からなる強靭な意志と肉体、そしてその鉄拳によって、
彼は自らのゾーンを統治しました。
第二のガーディアン、ヤフェトは善良にして寛大でした。
その優しい人柄ゆえに、彼はみんなから愛されました。
臣下たちに安寧と平和をもたらすべく、絶えずゾーンを見守って、彼は最善を尽くし続けました。
第三のガーディアン「イーノック」は冷徹でしたが、公平でもありました。
彼は第五のエレメント"シュガー"を創り、ゾーンに行き渡らせました。
するとゾーンの住人達はたちまちこの魔法の物資に依存するようになりました。
彼らは幸福になりましたが、代わりに現実とのつながりを失ってしまいました。
ひそかに語られる伝説によると、いまクイーンは創造主と共に自らの部屋に住まい、かつての世界を破壊するために亡霊たちを創り出しているのだそうです。
ある者によれば、クイーンの美しさは太陽の心臓にXXしいといいます。一方で彼女を見ることは不可能だと断言する者もいます。
しかしどの噂も、憶測の域を出ることはありません。
「XX」の部分は読み取れませんでしたが、画像を見る限り恐らく「等しい」、かな?と推測。
この文章から未踏の地「Zone3」の統治者が「イーノック」と呼ばれる存在であることが分かりました。そして現在のここ「Zone2」の統治者が「ヤフェト」であることも。
ですが、図書館で戦った「ヤフェト」(猫)は「善良にして寛大」か?というと突然亡霊をけしかけようとしてみたり、戦いを挑んでみたりと決して「善良にして寛大」と言える存在ではないように思います。
これは何かこの先に待ち受ける試練と関係しているのでしょうか?気になるところです。
2015/04/12 プレイメモその2 (Zone2住宅街襲撃まで)
ジャッジはヤフェト(猫)が弟のヴァレリーだと言う。
◇図書館
・図書館上層部に年老いた猫が住んでいる
→図書館で戦ったのはヤフェト(猫)だが、住民はヤフェトとは言わない
・音を立てるなと執拗に言われる、音を立てない為に偽の本棚まで用意されている
→過度な騒音に対する注意
・壁をただ見つめているだけなのに、壁の気持ちを察し心配する男
→過剰な心配
◇ショッピングセンター
・瓶詰め煙、瓶詰め肉、樽いっぱいのプラスチックの液体、メタル製チェアやテーブル
→ゾーン01が停止した今無くなる一方では??
・ジャッジの弟ヴァレリーが住んでいる
◇遊園地
・ジェットコースターは危険なため完成と同時に閉鎖になった
→過度な恐怖心への危険視
→椅子に座るだけで恐怖する人々、椅子から立ち上がるのも怖がる
・遊園地のオーナーはザッカリー
→ザッカリーは何者??
◇住宅街
・住民(ネクタイ)でないと入れない
→バッターがネクタイを締めると住民から「すっごく自信に満ち溢れていますよ」と言われる
・住宅街襲撃中バッターは「"赤死病の仮面"め…!」と呼ばれる
→エドガー・アラン・ポーの著書「赤死病の仮面」との関連は??
→「赤死病の仮面」がモチーフならバッターは実体を持たない疫病そのものであり、何処からも入ってこられないゾーンの住民たちを死に追いやる存在ということに
・住宅街襲撃ののちバッターの持つバットが危険視され、ネクタイを剥奪、追い払われる
→暴力に対する過度な恐れ
・住宅街襲撃によりヤフェト(猫)=ヴァレリーと発覚
・ヴァレリーはヤフェト(本物)から名前と役職を奪った
→本物のヤフェトはどこに??
→ジャッジ曰く偽物のヤフェトであるヴァレリーは亡霊を操る事は出来ないがクイーンなら出来る
→住人はヴァレリーを創造主(ヤフェト)として認識していない
本物のヤフェトとビスマルクの現在
図書館の本に「ビスマルク」というタイトルのかすれた本がある。
かすれて読む事が難しい。
なんとか読む事が出来た。
2日間プレイしてみた感想
ストーリー的に謎が謎を呼ぶ展開で、よくあるJRPGのように最初から「世界の異変が」だとか「大魔王が侵攻してきた」だとかいう導入が無いので、進めるごとに引き込まれていきます。
ただ「浄化」といってバッターがゾーン1を解放したあたりからバッターはただの善人ではないな、という予感が。プレイヤーはゾーン1を悪意や亡霊から解放する為にデーダンを倒し、住民を救ったはずですが浄化後のゾーン1に戻ると亡霊が全て胸に「1」と書かれた人型となり、住民や家畜の姿はどこにも見当たらず色も無くゴーストタウンと化しています。ここら辺のプロットは私の大好きな「レナス〜古代機械の記憶〜」や「レナス2〜封印の使徒〜」のような鬱ゲー感漂っていて興味を惹かれますね。
今の所ゲームバランス的にはお金も余りまくってますし、戦闘に苦労する、といった部分が無いのでシステムの不便さ以外はちょっとヌルいかな、という気がしています。
とはいえ、クリアまでどれぐらいかかるのか初見プレイなので分かりませんがまだ序盤だと思うので、この先に期待したいと思います。
タイトルの「OFF」とは何を指すのか?マップ内の仕掛けを動作させる時、毎回「入」なっているスイッチを「切」にしているのとは関係があるのか?ゾーン1解放後に一瞬現れた「はじまっちゃった…」と言っていたイモムシっぽい何かは一体何者なのか?気になるポイントは山のようです。