アルミホイルと重曹を使ってシルバーアクセサリーをピカピカにする方法
今日はちょっとした科学実験をば。
id:kasokenさんの「銀をぴかぴかにする方法」の記事を読んで、トライしてみたくなったので早速。用意するもの
黒く酸化してしまったシルバーアクセサリー
特にナイトの駒型ペンダントトップとスネークチェーンの黒ずみが激しいです。
どの家庭にもある、ありふれたものを使います
- 重曹
- アルミホイル
- 耐熱性のある容器(ここでは100℃以上に耐えられるタッパーを使いました)
- 熱湯
※熱湯を扱う場合はやけどに十分注意をしてください。必ず100℃以上に耐えられる容器を使ってください。ガラスなどの容器は耐熱でない場合割れる恐れがあります。
黒ずみを取り除く原理
ネタ元の社会に貢献するアルミ箔の世界「アラ不思議?!銀製品の黒ずみを一発解消」によると
とのことで表面についた酸化銀の膜を還元反応によって除去する、という仕組みです。
- 銀製品の黒ずみは、銀の表面に空中の酸素と化合した酸化銀(AgO)ができている状態。
- アルミ箔容器の中の重曹(炭酸水素ナトリウム=ベーキングパウダーにも含有)にお湯を注ぐと、水酸化アルミニウム・水酸化ナトリウム・炭酸ガス・水素が発生する。
- この水素(H2)が銀製品表面の酸化銀(AgO)を還元して、ピカピカの銀(Ag)と水(H2O)に変わる。
<化学式>
1):Al+NaHCO3+3H2O
↓
2):Al(OH)3+NaOH+CO2+H2
3): AgO+H2→Ag+H2O
(さらに水溶液では、Al(OH)3とNaOHが化合し、NaAlO2と2H2Oになる)
発生するガスも水素と炭酸ガス(二酸化炭素)なので、もし吸ったとしても人体に影響はなさそう。
タッパーにアルミホイルを敷く
アルミホイルを敷いた上にシルバーアクセサリーを乗せます
重曹を入れ、熱湯を注ぐ
重曹を小さじ1ほどふりかけ、熱湯を注ぐとジュワ〜っと炭酸ガスが発生します。注いですぐは特に何も変化はなかったんですが(写真左)、徐々に重曹で掃除している時特有の匂いがしてきて、少しお湯が黄色くにごりました(写真右)。お湯の中なのでよく分かりませんが、汚れが落ちて水に溶け出ている様子。これは期待。
お湯から引き上げ、水洗い
水洗いした後に水気を拭き取りました
スネークチェーンも表面が反射して、キラキラの輝きを取り戻しました。オープンハートも表面に輝きが戻っていますね。
※スネークチェーンとオープンハートの小豆チェーンは表面はピカピカになったものの、細部の黒ずみまでは綺麗に除去しきれませんでした。オープンハートは新品の時はもっと白っぽい銀色をしていたものですが…。横に並べてみもあまりよく分からないかもしれないんですが、スネークチェーンだけ見ても黒みがかっていたのが、銀色になっているのが分かるかと思います。ナイトのペンダントトップのリング部も左右で確認してみると、かなり黒ずみが取れています。
(もっとひとつずつ接写しておけばよかったな…と後悔)
まとめ
もっと重曹を多めにしたり、大きめの容器を使って根気よく漬け込んでおけば、もしかするともっと綺麗に被膜の除去が出来たかもしれません。
今回は容器を揺さぶってみて、お湯が黄色くなった時点で熱いうちに捨ててしまったので、もし今度やる時は冷めるまで放っておこうかな、と思いました。できれば新品の時のような輝きを取り戻したいですしね。
とはいえ、ナイトのペンダントトップとスネークチェーンのネックレスのようにいぶし銀の方が似合うデザインのものであれば、こうして風合いを損なわずに汚れを落とすことが出来るので便利な気がしました。(高価なものを試す場合は自己責任でお願いします)
ナイトのペンダントトップはチタンコーティングされているので、変色がないか心配でしたが、見た感じなんともなさそうです。
家庭で気軽にできる、役立つ還元反応でした。夏休みの自由研究にも良さそうですね。
参考リンク
- 銀をぴかぴかにする方法 - 内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite
http://kasoken.hatenablog.jp/entry/2015/07/18/192047 - 社会に貢献する アルミ箔の世界:
http://www.aluminum.or.jp/haku/handbook/katsuyou02.html